念願の屋外アプローチ・パッティング練習場が完成しました!
と言っても、当練習場は都内にありますので、そんなに余っている土地があるわけではありません。道路とネットの間にある猫の額ほどの土地を有効利用して、アプローチ・パッティングエリアを作りました。フェンスの高さがそれほどないため、ボールが道路に飛び出す危険性のあるロブショットは禁止です。一般のお客様に開放すると、どうしても目の届かないところでロブショットをする方が出てくると思いますので、当面はスクール専用の練習場として、インストラクターによるショートゲームのレッスンにのみ使用する予定です。
レッスン専用のアプローチ場ですので、芝の違いをはっきりと体感できることに重点を置きました。フェアウェイ、ファーストカット、セカンドカット、それぞれの順目と逆目、合計6種類の芝の違いを感じられるようにしています。本物のグリーン周りを忠実に再現するのではなく、多少不自然ではありますが、6枚の人工芝を升目状に配置しました。
早速試してみましたが、これが実に面白い。芝の違いがよく分かるんです。一番やさしいフェアウェイと、一番難しいセカンドカットの逆目とでは、難易度がまったく違います。
初心者の方や、それほど頻繁にゴルフ場に行かない中級者の方々でも、ラフが深いとか短いとかいうのは見れば分かると思います。しかし、順目か逆目かということは、案外意識していないのではないでしょうか。逆目のアプローチでミスをしても、芝目のせいではなく、自分の打ち方が悪かったと思っている方が大半ではないかと思います。
大島ゴルフスクールの生徒さんには、「えっ、芝目でこんなに違うんだ!」ということを実感していただき、芝目による打ち方の違いをきちんと身につけてほしい。そんな思いで、このアプローチエリアを作りました。都会に住むアベレージゴルファーにとって、バンカーやアプローチを気軽に練習できる場所や機会は、なかなかありません。そんな方々には、ぜひ大島ゴルフスクールに入会していただき、ショートゲームに磨きをかけていただけたらと思います。
さて、ゴルフはカップに近づけば近づくほど、上級者との差が出るスポーツだと言われています。つまり、上級者になるほど、パッティングやアプローチが上手いということです。2026年シーズンのPGAツアーの平均パーオン率は約67%。つまり、アメリカのトッププロでさえ、3回に1回はパーオンしていないということです。それでも、PGAツアーの選手たちはアンダーパーでラウンドしてきます。グリーンを外しても、アプローチとパッティングで、かなりの確率でパーをセーブしているわけです。この能力を示す数字が「スクランブリング率」です。これは、パーオンを逃したホールで、パー以上のスコアを記録した割合を示すものです。2026年のPGAツアーの平均スクランブリング率は約59%。平均的なパーオン率から計算すると、1ラウンドで約6ホールはグリーンを外していることになりますが、そのうち6割近くをパー以上で切り抜けているわけです。いかにアプローチとパッティングが大切かが分かります。
ちなみに、2026年のスクランブリング率1位はスコッティ・シェフラーの66.4%です。シェフラーはパーオン率も72.9%で、こちらも1位。つまり、10回のうち3回弱しかグリーンを外さないうえに、外してもパーをセーブする確率がツアーで最も高いというのですから、強いわけですね。
さて、私はというと、基本的にアプローチが苦手です。ちょっと前までは、ほとんど病気と言ってもいいくらいで、緊張する場面では、チャックリか、それを怖がってのトップか、必ずと言っていいほどどちらかが出ました。
アプローチにもショットと同様、いろいろな理論があります。YouTubeを見てはあれこれ試してみるのですが、結局どれもうまくいかず、泥沼から抜け出せない状態が長らく続いていました。いろいろな理論の中から、自分に合ったものを見つけ出すというのは、本当に難しいんですよね。
そんな長年の試行錯誤の末、最近になってようやく、自分なりに「やっぱりこれだ!」と思える打ち方にたどり着きました。フィル・ミケルソンの「ヒンジ・アンド・ホールド」です。実は20年以上前に、フィル・ミケルソンのショートゲームのレッスンDVDを買って、このヒンジ・アンド・ホールドに取り組んだことがあります。ところが、その後いろいろな理論に浮気して、すっかり迷路にはまり込んでしまったわけです。そして最近になって、「やっぱり自分にはヒンジ・アンド・ホールドが合っているんだ!」ということが、ようやく分かりました。
フィル・ミケルソンの理論は、一貫して左足体重、ハンドファースト。バックスイングで早めに右手首を背屈し(ヒンジ)、ダウンスイングではその角度を保ち(ホールド)、クラブヘッドが手元を追い越さないように、インパクトに向けて加速させながらダウンブローにしっかりヒットしていくというものです。今流行りの、インパクトでシャフトが垂直に近い状態になるようにバウンスを滑らせ、フワリと柔らかい球を打つ「フィネスウェッジ」や「バニラピッチ」とは、対照的な打ち方です。
フィネスウェッジは私も試したことがありますが、本番のプレッシャーがかかる場面で柔らかく打つというのが非常に難しく、私には合いませんでした。柔らかく打とうと思っても、チャックリが怖くてパンチが入ったり、最悪の場合はボールを突っつきにいってしまったりするのです。その点、ヒンジ・アンド・ホールドは、小さなバックスイングからしっかりボールをヒットしていくので、インパクトで緩むこともなく、きちんとボールにコンタクトできます。少なくとも私にとっては、プレッシャーのかかる場面では、柔らかいタッチで打つよりも、しっかりヒットする方がずっと簡単なのです。
まあ、私のアプローチの話はさておき……。初心者・中級者でアプローチを練習する機会があまりない方、そしてアプローチにお悩みの方は、ぜひ大島ゴルフスクールでショートゲームのレッスンを受けてみてください。
アプローチは、実践に近い環境で成功体験を積み重ねることによって自信が生まれ、本番のプレッシャーがかかる場面でも、成功するイメージを持てるようになってきます。練習場の平らなマットの上からいくらボールを打っても、なかなか身につかない技術があるのです。芝の長さや芝目の違いを感じながら、失敗と成功を繰り返し、少しずつ自信をつけていく。そんな成功体験を積み重ねる場所として、大島ゴルフセンターの新しいアプローチ場はピッタリだと思います。 ぜひ、大島ゴルフスクールでショートゲームの腕を磨いてください!
