ブログ

2026/07/18

モリモリのヒキヒキ

前回お話しした森守洋コーチの「引いて引く」、最近私はこれを略して「モリモリのヒキヒキ」と呼んでいます。森コーチ、勝手に名付けて申し訳ありません。でも、万が一この言葉が世に広まったら、私のお陰であると言う事をお忘れなく!

 さて、その「モリモリのヒキヒキ」ですが、最近ようやく少し身についてきたように感じます。このスウィングで一番難しいのは「行き分かれ」という部分です。どういった動きかと言うと、テイクバックでクラブヘッドが、慣性でまだトップの方向に動いている途中で切り返してグリップを地面に向かって引き始める動きです。森守洋プロはこれを釣竿のキャスティングに例えています。釣り竿のキャスティングとゴルフのスウィングは向きが違うだけで、釣り竿を縦に振る感じでクラブを斜めに振れば良いという事の様です。私はテニスのサーブを打つ動きにも似ていると思います。

 最近「行き分かれ」の感覚が少しわかる様になったのは、モリモリ(と呼ばせていただきます)の別の動画を見てからです。その動画では、バックスウィングでクラブヘッドを後ろに放り投げるようにを右手で引けと言っています。これを意識するようになって、行き分かれの切り返しが出来るようになりました。

 もう一つのモリモリ理論で重要ポイントは、「重心を揃える」という事です。これもちょっと、説明するのが難しいのですが、私の理解では、グリップをゆるゆるに握って、クラブを引いて引くと遠心力で自然と重心が揃う(フェイスがスクエアになりやすい)という事です。次の動画の1分30秒からを見ていただきたいのですが、L字の棒を使って引いて引く連続素振りをしていると遠心力で、L字の先端が上を向くんですね。つまり、これをゴルフクラブに置き換えると、クラブのトウがスウィングプレーに対して上を向く事になります。スウィングプレーンに対してトウが上を向いていると言う事はフェイスはスウィングプレーンに対してスクエアを保っているという事になります。つまりゆるゆるグリップで引いて引くと、クラブの特性で自然とフェイスはインパクトでスクエアになるという事なんですね。ですから私は最近、「とにかくグリップを緩く握って引いて引けば、フェイスは自然とインパクトでスクエアーになるんだ」と言う事を信じて、グリップは極力緩く握って、脱力する様にしています。

原理原則 引いて引くを細かく解説します!学芸大ゴルフスタジオオープン

 そして、3つ目のキーワードは「青山テルマ」です。「青山テルマ」というのはどういう意味かというと、彼女のヒット曲「ここにいるよ」という事から、インパクトまで身体は「ここにいるよ」、つまり突っ込んだり、開いたりしないで、アドレスの位置に身体を残したまま、ボールを打てと言う事です。

「行き分かれ」、「重心を揃える」、「青山テルマ」の感覚が掴めてくると、大きなミスショットが無くなってきました。距離も以前より間違いなく伸びています。この前のラウンドでは後半の10番から、バディー、パー、パー、パー、パー。なんと5ホール目まで1アンダーというかつて経験したことのない様なゴルフが出来ました。しかし好事魔多しとはこの事で、6ホール目のパー5でラフにスッポリ入った3打目、無理して池越えのグリーンを狙った結果は案の定池ポチャ。ドロップエリアからの5打目もシャンクして池へ。結局このホールで10を叩きました。最後のロングでも「学習効果」という言葉は私の辞書には無いかの如く、ラフからの3打目をまた池に入れてしまいダブルボギー。結局上がってみれば43。良くもなく悪くもないスコアでしたが、ショットの内容としてはモリモリのヒキヒキの成果を実感できるラウンドでした。

 モリモリのキーワードに「右半球」というのも有ります。スィングのバックスウィングからインパクト迄の右半球の動きに意識を集中して、フォローからフィニッシュまでの左半球はどうでも良い、というかあまり意識しなくとも良いという考え方です。良く言われる「フォローで飛ばす」という考え方とは正反対です。

 この様に、モリモリの理論は、一般的なゴルフ理論と大きく違います。というか真逆です。モリモリは右手で打て。身体を使うな。フォローは考えるな。一方、一般的に言われているのは、ゴルフは左手主導。手打ちはダメ。フォローを大きく。完全にモリモリと真逆ですよね。

でも実際のスウィングっていうのはそんなに違わないのです。森コーチが指導しているプロのスウィングを見ても、バックスウィングが独特な堀琴音を除き、堀奈津佳、柏原明日香、菅沼菜々、原江里菜、皆オーソドックスなきれいなスウィングをしています。真逆なのは実際の動きではなく、意識の持ち方だけなんですね。実際の動きはモリモリ理論でスィングしても一般的なオーソドックスな理論でスウィングしても、最終的には良いスウィングって言うのは皆、同じような動きになる訳です。

右手で打つ意識で打っても実際には必ず左手を使っています。手打ちの心算で打っても、身体は自然とターンしています。右半球だけ意識しても、右半球が上手く行っていれば左半球は自ずとキレイに振れます。 

多くのアマチュア、特に長年ゴルフをやっている中級者以上の方は「ゴルフは左手」という言葉を聞きすぎて、折角の利き手である右手が充分使えていなかったり、ボディーターンを意識しすぎて身体を使い過ぎていたり、フォローやフィニッシュを意識しすぎてインパクトが疎かになったりしています。

モリモリ理論は初心者にはまるというよりは、長い間ゴルフをやっていて、一般的なゴルフ理論を充分わかっていて、ゴルフのラウンドも頻繁に行ってるんだけど、ここ数年伸び悩んでいる、というまるで私の様なゴルファーにピッタリとハマるのではないかと思います。左手主導のボディターンスウィングに囚われて、上達が頭打ちになっている人にとって、モリモリ理論との出会いは、いわゆる「目から鱗が落ちる」的なブレークスルーとなる可能性があるのではないでしょうか。

伸び悩んでいる方がいらっしゃったら、一度是非もモリモリのヒキヒキを試してみて下さい。