最近、ドライバーを替えました。
今まで使っていたPXGのブラックオプスに大きな不満はなかったのですが、5月の土日に行ったPXGの試打会で、生憎クラブが一本も売れませんでした。PXGの担当者に「売上ゼロ」で帰っていただくのも心苦しかったので、私が一本購入した次第です。
PXGの新ドライバー「ライトニング」は、発売直後に試打したことがあります。その時試打した「ライトニング MAX 10K」は、自分が使っているブラックオプスとの違いをあまり感じられませんでした。そこで、「どうせ買うなら違うタイプのものを」と考え、軽量モデルの「MAX LIGHT」を選びました。
ヘッド重量はMAX 10Kの203gに対してMAX LIGHTは189g。シャフトは、松山英樹選手も最近使用を始めて話題になっているツアーAD FIの5/R2にしました。
このドライバー、買って大正解でした。
シミュレーションルームでトラックマン4を使って測定したところ、なんとトータル飛距離244ヤードを記録。67歳にして、今が人生で一番飛んでいるかもしれません。ヘッドスピードも、他の測定器より4〜6%ほど厳しい数値が出ると言われているトラックマンで40.6m/sを記録しました。
しかし、飛ぶようになったのはクラブのおかげだけではありません。私自身、二つの要因があると思っています。
一つ目は、3か月前から始めた「初動負荷トレーニング」です。
初動負荷トレーニングとは、初動負荷理論に基づいて開発された専用マシンを用いて行うトレーニングです。イチロー選手が現役時代にアメリカへマシンを持ち込み、継続して取り組んでいたことで有名です。また、中日の山本昌投手が50歳まで現役を続けられたのも、初動負荷トレーニングとの出会いが大きかったと言われています。
ちなみに、イチロー選手や山本昌投手は、BeMoLoシューズという初動負荷理論に基づいて開発されたシューズを愛用していました。以前にもご紹介しましたが、当練習場ではBeMoLoゴルフシューズの取り扱いを開始しております。
「初動負荷理論とは何なのか?」と聞かれても、正直なところ私には理論を正確に説明できません。ただ、調べてみると、関節の可動域を広げ、筋肉を柔軟に保ち、怪我や痛みの少ない身体づくりにつながるとされています。また、筋肉の動き出しがスムーズになり、余計な力みを減らしながら必要な筋肉を素早く使えるようになるそうです。
ですから、今回の飛距離アップには、この初動負荷トレーニングの効果も少なからずあると思っています。
初動負荷理論にご興味のある方、このサイトをご覧ください。大変解りやすく説明しています。イチローが長年続けた「初動負荷」トレーニングとは? 筋肥大ではなく競技力アップのためのトレーニング|スポーツ 競技 パフォーマンス ダルビッシュ有 力む| FMVスポーツ
そして二つ目の要因が、今回のテーマである「引いて引く」です。
「引いて引く」とは、原江里菜プロ、堀琴音プロ、奈津佳姉妹、柏原明日架プロ、菅沼菜々プロなど、多くの女子プロゴルファーを指導している森守洋コーチが提唱しているスイング理論です。
簡単に言うと、クラブヘッドを押すのではなく、手元を引き続けてスイングするという考え方です。バックスイングで引き、切り返しでも引き、ダウンスイングでも引く。とにかく「押さない」のです。
森コーチによれば、ヘッドを押す動きはキャスティング(アーリーリリース)、フェースの過度な返り、スイング軌道の乱れなどを引き起こす原因になります。一方で、手元を引き続けることでヘッドの慣性を活用でき、フェース向きが安定し、再現性の高いスイングにつながるというわけです。
しかも森コーチはこの引く動作をバックスウィングもダウンスウィングも右手でやれと言うのです。「えっ?ゴルフスィングって左手がメインじゃないの?」と、ゴルフに詳しい方はそう思われると思いますが、森理論は違うんですね。左手ではなく右手が主役なんです。
何故、私が「引いて引く」をやる様になったか?そもそものきっかけは私の幼馴染のS君です。うちの練習場に来ていたS君が言うには、彼の弟に勧められて森守洋氏主催の有明にあるゴルフスタジオで体験レッスンを受けたところ、たちまちドライバーで260ヤード出たそうなんです。その時は、それ以上突っ込んで訊くとS君が語り始めてしまいそうなので、その時は「フーン」と聞き流しておきました。
後日、くだんの弟が練習場に来た際に話を聞くと、「どうしても治らなかった首切りショット(いわゆるアウトサイドインでカット軌道のショットです)が、森さんのスタジオに行って5分で治った」と言ってその時のスウィング写真を見せてくれました。
確かに、リッキー・ファウラーの様に、腰のあたりまで手元が来ても未だシャフトがほぼ垂直に立っている、きれいなタメが作られたダウンスウィングでした。今までの「首切りショット」ではあり得ない動きです。
早速、自宅で森コーチのレッスン動画を見漁りました。そして、その内容がことごとく腑に落ちたので、翌日さっそく試してみました。
数球打っただけで、「これはアマチュア、特にシニアゴルファーに向いているかもしれない」と感じました。
身体をあまり使わずに右手で引いて右手で叩くという、本能にまかせた単純な動作なので、再現性が高いのです。身体を使う意識はないのですが、逆に以前よりヘッドが走る様になり、飛距離もでる様になりました。
私自身は、最近飛ぶようになった3つの要因のうち。最大の要因は、この「引いて引く」にあるのではないかと感じています。
実は森メソッドには、「引いて引く」以外にも「行き別れ」「青山テルマ」「右半球」といったキーワードがあります。
これらについては、また次回お話ししたいと思います。