以前のブログで、私はPXGのAllan Putterと言うゼロトルクパターを使っていると書きましたが、それから6か月以上たった今も引き続きそのパターを使っています。私はその時のブログの中で、「最近ショートパットが前ほどイヤではなくなってきました。セットアップさえキチンとできれば、後はあまりグリップを強く握らず自分の手が余計な事さえしなければ、このパターではプッシュも引っ掛けも出るわけがないんだと思うと、楽な気持ちでパッティング出来るようになりました。」と書いています。
そうなんです、Allan Putterに代えてから、概ねショートパットは調子が良かったんですが、この前のラウンド前に余計な記事を読んでしまい、さらに読んだだけなら良いのですが、よせばいいのにその記事に書いてあった事をその日のラウンドで実践してしまったため、その日は1メートル以内のパットを3回ぐらい外してしまいました。それ以来すっかりショートパットに自信がなくなってしまったという訳です。
どんな記事かと言うと、「タイガー・ウッズはバックスウィング2、フォロースイング1の2:1の振幅で強く打ちぬいて、フォローではヘッドをピタリと止める」と言うものです。つまり、緩めないで打ち抜くと言う事で、そうすると「コロがりの良い球」が打てるという事なんです。
タイガー・ウッズが2mのパットでも“コロがる”球を打てるのはなぜ? 完全再現できる手作り機器を使って解説 - ゴルフ総合サイト ALBA Net
結局タイガー方式で打つには、つまりパチンとインパクトしてフォローでクラブヘッドをピタっと止めるには、ある程度グリップをしっかりと握らなければならない訳なのですが、これは「グリップを強く握らず自分の手に余計な事をさせない」というのとは、全く相反する打ち方になってしまいます。ヘッドをピタっと止めようとすると、私の場合はどうしても手でコントロールしようとしてしまうんですね。その結果、ショートパットは殆ど引っ掛けて左に外してしまい、せっかく良くなってきたショートパットに全く自信がなくなってしまった次第です。
「それなら、直ぐに前の打ち方に戻せばいいじゃん」と言う事なのですが、そのまま元に戻すのもなんだか悔しいので、「ゼロトルクパターに最も合った打ち方とは、どんな打ち方か?」について考えてみることにしました。
ゼロトルクパターの究極の打ち方は、ヘッドの慣性モーメントに任せて振り子のように打つという事ではないかと思います。つまり、グリップの根本を固定したままアドレスしたヘッドを打ちたい距離に応じたトップ・オブ・スウィングの位置まで動かして、そこで手をパット離す訳です。すると、理屈的にはゼロトルクパターのヘッドは、ちゃんとアドレスの位置にフェースの向きを保ったまま戻ってくるので、引っ掛けもプッシュもなくなると言う訳です。
パッティングで左に引っ掛ける原因は主に右手の使い過ぎです。引っ掛けで悩む人は、右手をなるべく使わない様に、クローグリップにしたり、クロスハンドグリップにしたりしますが、右手を使わない究極の打ち方はバックスウィングのトップで右手を離してしまう事ではないでしょうか?これなら右手を使いたくても使えません。従って、絶対に引っ掛ける事はありません。ただ問題は、ヘッドの振り子運動で充分な力がボールに伝わるかどうかです。右手を離してヘッドの重みだけでボールをヒットした場合、距離はそれほど出ないのではないかと思います。従って長いパットこの打ち方でははダメだと思いますが、入れ頃、外し頃の2メートル位までのショートパットであれば、上手く行くかもしれません。
早速、アランパターでこの打ち方を試してみました。私のアランパターは普通の長さ(33インチ)のパターなんですが、このパターを使ってトップ・オブ・スウィングで右手を離して2メートルを打とうとすると、かなりバックスウィングを大きくしなければなりません。いくらゼロトルクで同じ所にヘッドが戻って来ると言っても、アンカーリングが出来ない左手は多少なりとも動いてしまうので、思った様には打てませんでした。
次に、ゴルフショップのパターコーナーで38インチの中尺パターを試してみました。最新のオデッセイのSquare 2 SquareTRI-HOTパターのジェイルバードです。このオデッセイの最新ゼロトルクパターは、他のゼロトルクパターの様にシャフトが飛球線方向に傾いておらず、普通のセンターシャフトのパターと同じように真直ぐに刺さっています。「ゼロトルクパターは、シャフトの傾きがどうも、、」と今まで敬遠していた方でも違和感なく打てるゼロトルクパターです。このパターで「右手離し打ち」(と命名しました)を試してみると、33インチのアランパターよりもなんだか良い感じです。38インチの中尺パターの方がアークが大きいので、普通のパターよりも、小さいバックスウィングで2メートルを打つことができます。それに中尺パターであれば普通の打ち方も出来るので、2メートル以上は普通の打ち方で、ショートパットだけ「右手離し打ち」をする事ができます。早速買って試してみたいところですが、このパターはまだ出たばっかりの新製品なので、お値段がちょっと張ります。38インチの中尺モデルだと8万円前後です。
値段の他にも直ぐにこのパターを買うのを躊躇する理由がもう一つあります。「右手離し打ち」に38インチの中尺が合うのなら、45インチの長尺は更に合うのではないか?中尺を買う前に長尺も試した方が良いんじゃないか?という事です。
残念ながら、私が行ったゴルフショップにはSquare 2 Square TRI-HOTの長尺パターは置いていませんでした。これから暫く、ゴルフショップ巡りをして、ゼロトルクの長尺パターを探してみようと思います。試打の結果はまた、ご報告します。