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2025/09/20

貴重品ロッカー - 消えた財布の謎

ゴルフ場の貴重品ロッカー、今ではどこのゴルフ場にも有りますが、2030年前は貴重品ロッカーを置いていないゴルフ場もたくさんありました。貴重品ロッカーが無いゴルフ場で、貴重品はどうしていたかと言うと、封筒に入れて受付に預けるというのが一般的でした。預けたものを引き出す時は、引き取り券みたいなものにサインをして、そのサインと預けるときに封筒にしておいたサインが一致すると、無事受け取れるという仕組みです。この方式であれば、自分のサインを忘れる人はいないので、間違いなく引き取る事が出来ます。昔はシンプルで良かったなーと思います。何故こんな事を思ったかと言うと、実は最近ゴルフ場の貴重品ロッカーで、大変な目にあったからです。どんな大変な目かお話しすると少し長くなりますが、お付き合いください。

数週間前、友人夫妻2組とうちの夫婦の計6人で福島県の白河まで、ゴルフ旅行に行ってまいりました。昨年も同じメンバーで、夏でも猛暑日がないと昨今話題の勝浦に一泊2プレーのゴルフ旅行に行きましたが、今年は更に涼を求めて東北まで足を延ばし、白河高原のゴルフ場に行ってまいりました。

そのゴルフ場のすぐ近くには温泉街があり、ゴルフ場のお風呂も天然温泉です。さらに宿泊だけでも利用可能な本格的な宿泊施設も併設した、夏のゴルフ旅行には理想的なゴルフ場です。一泊2プレーなので、チェックインした時にもらうゴルフロッカーのキーは翌日プレー終了後に返せばよいと言う事で、同じロッカーを2日間連続で使えます。同様に、貴重品ロッカーも翌日のプレー終了後のチェックアウトまで使用できるとの事でした。

ゴルフ場に到着したのは11時を過ぎていたので、貴重品ロッカーもあまり良い所(取り出しやすい場所)が空いておらず、仕方なく左端の下から2段目の、ちょっと屈まなくては出し入れ出来ないロッカーにしました。自分の財布と小銭入れを貴重品ロッカーに入れて扉を閉めようとしたら、あまりロッカーの空きがなかったので、女房が「私のも入れて」と自分の財布も入れようとしましたが、入りきらなかったので、諦めて女房は別のロッカーを使う事にしました。

結局私の財布と小銭入れだけをいれて扉を閉めて、暗証番号を入力して施錠しようとしましたが、「〇の所に置いて下さい」という様なメッセージが画面に出てきました。「指紋認証の為、指を〇の上に置けと言うことか?」と思い、指を置く場所を探しましたが、画面や画面の周りにその様な指を置くところは有りませんでした。このメッセージがなかなか消えず、暗証番号をもう一度入力したり、色々しているうちに、メッセージも消えたので、これで施錠が完了したと思い、そのままロッカールームに向かいました。

さて2日間のゴルフですが、さすがに高原は涼しくて気温も30度に届かず大変快適なゴルフでした。ただ一つ難を言えば、そのゴルフ場は東北地方の高原と言う事も有って、関東のゴルフ場ではあまり見ないフェアウェーがベント芝のゴルフ場なのですが、やはり高原と言えども今年の酷暑はベント芝には厳しかった様で、フェアウェーは所どころ剥げていたり、雑草が生えていたりの状態でした。けれどもグリーンはバッチリ整備されていたので(グリーンキーパーの方は大変だったと思います)、フェアウェーの球は全て6インチプレースにする事で、全く問題なくプレー出来ました。

東京では考えられない涼しさのゴルフ場で快適にプレーしてスコアもまあまあ。プレー後に温泉で疲れを癒して、夕飯はコスパ抜群の温泉旅館で出てくるような品数のお料理で、会話もお酒も進み、大変楽しい一日でした。

翌日はスループレーでワンラウンドした後、ゆっくりお温泉に入ってからの昼食。車の運転がないので、3時のクラブバスの出発まで、またワイワイとお酒を飲みながらの食事でした。チェックアウト/精算が未だだったので、余裕をもって2時半頃、ほろ酔い気分でレストランを出ました。ここまでは予定通り。ところがこの後、思いもかけないトラブルが待っていました。

フロントで精算をしようと貴重品ロッカーを開けようとした時です。私が入れたロッカーは左端の列の下から2段目の98番。画面に98を入力して、いつもの暗証番号を入力すると、なんと「暗証番号が違います」のメッセージ。いつも同じ番号なので、その番号で間違いないのですが、何度トライしても結果は同じ。下から3段目だったかもと思い、上の97番のロッカーもトライしてみましたが、これもダメ。仕方なくフロントの方を呼んで、98番のロッカーを開けてもらいました。ところがなんと、なんと、98番のロッカーには違う人の財布が入っているでは有りませんか!一気に酔いもさめました。98番の周りのロッカーを全て開けてもらいましたが、全てハズレ。

女房や、何事かと集まった友人達は皆口をそろえて「何番のロッカーに入れたかは施錠した後に出てくるレシートに書いてある。」と言うのですが、そもそもその様なレシートは出てこなかったぞ、、、レシートが出てこなかったという事は、もしかしてちゃんと施錠できていなかったという事か?そう言えば、「〇の上に置いて下さい」という入庫時のメッセージ、結局あのメッセージが消えたのは時間切れで消えただけで、エラーは自体は解消しておらず、きちんと施錠できてなかったのか?という事は98番のロッカーは使用中のランプが点いていない状態で、誰でも開けられる状態のままだったのに、施錠が完了したと勘違いしてその場を去ってしまったのか?エーッ!と言う事は98番を使おうと98番を開けた人が、中に財布が有るのを見て、そのままネコババしてしまったのか? いや、紳士の社交場とも言われているゴルフ場でそんな事が起きるはずがない。でもなんで、僕の財布は無いのだ?紳士にも魔が差す事があるのか?最悪のシナリオが頭の中を駆け巡ります。

お財布と小銭入れ。現金は兎も角、お財布にはクレジットカード数枚、キャッシュカード数枚、さらにマイナンバーカード。小銭入れには、運転免許証、保険証、クレジットカードに各種ポイントカード。これら全ての再発行手続きをしなければならないと考えただけで、クラクラしてきます。

バスの出発の時間が刻々と迫る中、お酒を飲んでいるので新白河駅までの道中にトイレに行きたくなっても困ると冷静に判断し、一旦ここは女房に任せてトイレへ。用を済ませて戻ってくると、なんと女房がにこやかに皆と話してるではありませんか。どうやら財布が見つかった様です。ホッ。

どこにあったかと言うと、やはり98番のロッカーでした。私がトイレに行っている間、女房は自分の使った88番のロッカーは、私の使ったロッカーの隣であった事は間違いないと思い、最後にもう一度98番を開けてもらったそうです。手前にあった他の方の財布を取出すと、私の財布と小銭入れは奥の方に有ったと言う事です。どうやら、女房が自分の財布を私と同じロッカーに入れようとしたときに、私の財布と小銭入れを奥へ押し込んだ様です。施錠時に出ていた「〇の所に置いて下さい」と言うメッセージは、財布を金庫内の〇の印の上に置いて下さい、と言う意味だったんです。〇の位置にセンサーが有って、そこに物が置いてなければ、施錠できない仕組みだった様です。

98番には使用中のランプが点いておらず使える状態だったので、私の後にお貴重品ロッカーを使ったお客様が、98番にご自身の財布を入れて施錠したと言う訳です。私の財布と小銭入れは奥の方にあり、98番は下から2段目で、屈んで覗かなければ奥まで見ることはできないので、既に財布が入っているとは全く気付かずに98番のロッカーを使ったのだと思います。

と言う事で、無事バスの出発にも間に合い、ゴルフ旅行はハッピーエンドとなりましたが、貴重品ロッカーで、この様なトラブルに合うとは思いもよりませんでした。偏にちゃんと施錠できているかどうかを確認しなかった自分が悪いのですが、皆さんも貴重品ロッカーを使用の際は必ず施錠後に使用中のランプが点灯するのを確認する様にして下さいね。